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実施報告

IDEC国際連携機構 藤吉 奏 特任准教授 (2024年度 広島大学研究ネットワーク形成支援助成制度 タイプ1)

名前 藤吉 奏 特任准教授
所属 IDEC国際連携機構
  • イベント名: 熱帯林の(微)生物動態を長期包括解析するためのコンソーシアム設立
  • 開催期間: 2025年1月13日~2025年1月22日  (10日間)
  • 開催場所: 広島大学 先端物質科学総合研究棟
  • 総参加者数: 16名(うち海外研究者10名)

 

大気サンプリング準備

マレーシア国際イスラム大学(IIUM)から研究者を招聘し、熱帯林生態系の包括的な理解を目指して、環境科学、微生物学、ハラル科学を融合させた新たな研究アプローチとコンソーシアムの確立に取り組みました。環境調査では、飲料水、海水、大気のサンプリングを行いました。採取したサンプルの解析には大量のデータを処理する必要があるため、バイオインフォマティクスを活用した解析手法の確立に向けた研究会議を開催し、両大学の研究者が知見を共有しました。

さらに、オンラインを活用したハイブリッド形式の国際セミナーを開催し、研究者間の活発な議論が展開されました。このセミナーでは、まずマレーシアの研究者からハラル科学について説明がありました。その後熱帯林や水産養殖業の薬剤耐性遺伝子や、天然資源の保護などについて議論され、環境保全と持続可能な産業発展の両立に向けた新たな知見や方法論が提案されました。

今回の交流を通じて、マレーシアとの学術交流が促進され、今後は本テーマを基軸として外部資金の獲得を目指すとともに、定期的な研究交流も計画しています。これらの取り組みにより、熱帯林生態系のシステムについての理解を深め、プラネタリーヘルスの視点から新たな価値創造を目指していきます。本助成を受けたことで、IIUMからの研究者招聘が実現し、国際的な研究基盤の構築に向けて大きく前進したと考えています。今後も、両大学の強みを活かした学際的な研究交流を継続し、熱帯林生態系の保全と天然資源の持続可能な活用に貢献していきたいと思います。