研究戦略部 プロジェクト研究センター 表現技術プロジェクト研究センター
project research center list
センター基本データ
整理番号 | 14-08 |
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設置期間 | 2003年4月1日 ~ 2025年3月31日 |
センター長 | 白井 純(大学院人間社会科学研究科 / 教授) |
TEL / FAX | 082-424-6666 |
jshira*hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください) |
プロジェクト概要
目的
人と人との間の理解、又は誤解は、さまざまの表現に基づいて行われる。音声表現や文字表現のみならず、記号、絵画、音楽など、多岐にわたる表現が、理解の 構造を支えているといえる。そうした表現の個別性と普遍性とを、文化多元主義の立場から研究して、人間の文化の進展に寄与することを目的とする。
背景
広島大学大学院文学研究科、特に表象文化学講座は、上記の目的を達成するために、これまで様々な研究を行ってきた。表象文化学講座はまた、長い伝統とすぐ れた研究実績をもつ「内海文化研究施設」の構成メンバーでもある。地域文化の特質と、それに基づく文化交流の解明は、いうまでもなく、表現技術の研究を基 盤とする。たとえば筆記具の一つである角筆で書かれた文献、いわゆる角筆文献の研究は、文字表現という表現技術の研究課題の一つであるが、今や、漢字文化 圏の全体構造を探究する重要な視点となっている。
研究計画
本プロジェクトにおける研究は、表現技術の研究を以下のごとく多面的に行う。
- 角筆文献の文化史的研究(位藤邦生)
- 文字資料解析方法研究(松本光隆)
- GISを用いた『瀬戸内海言語図巻』の多角的分析(高永茂)
- 近世和歌表現論の構築(久保田啓一)
- 19世紀英国のカーライルとディケンズを中心とした雑誌文壇地図の研究(植木研介)
- アルベール・カミュの表現研究(松本陽正)
- フランス中世文学を中心とする表現技術研究(原野昇)
- ドイツオペラと演劇の表現技術(河原俊雄)
- 角筆文献情報発信システムの研究(小出哲士)
主な研究活動・事業活動
平成15年度
別記個別研究の遂行と共同研究発表会の開催。「文藝学校」講演会の実施。
平成16年度
- 韓国・英国・フランス・ドイツでの調査と合同発表
- 第2回「文藝学校」講演会の実施。
- 構成メンバーの著書刊行。
植木研介著『チャールズ・ディケンズ研究─ジャーナリストとして、小説家として』(2004年 南雲堂フェニックス刊)
松本陽正『心の二重性』(2003年 渓水社)
主な研究成果・活動報告
平成15年度
- 科学研究費助成による研究
・位藤 邦生 「宗祇全集作成のための基礎的研究」基盤研究(C)(2) 平成15年度 700千円
・原野 昇 「フランス中世における世界認識と語彙の総合的研究」基盤研究(B)(1) 平成15年度 2,800千円 - 「文藝学校」講演会実施(於 米子市 松江市)他
- 「古フランス語の語彙に関する国際研究集会」開催
日時:平成16年3月26日(金)~27日(土)
場所:広島大学文学部
平成16年度
- 科学研究費助成による研究
・位藤邦生 「宗祇全集作成のための基礎的研究」基盤研究(C)(2) 平成16年度 700千円
・原野 昇 「フランス中世における世界認識と語彙の総合的研究」基盤研究(B)(1) 平成16年度 2,300千円