実施報告
人間社会科学研究科 丸山恭司 教授 (2025年度 広島大学研究ネットワーク形成支援助成制度【タイプC】)
| 名前 | 丸山 恭司 教授 |
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| 所属 | 人間社会科学研究科 |
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イベント名: WALS(World Association of Lesson Studies)2025
- 開催期間: 2025年11月10日~11月12日
- 開催場所: 広島市・広島国際会議場/広島大学 東千田キャンパスSENDA LAB
- 総参加者数: 747名 (うち海外研究者516名)
- 実行委員を務めた若手研究者: 人間社会科学研究科 藤原由佳 特任助教


2025年11月10日から12日にかけて、World Association of Lesson Studies(WALS)2025大会が、広島国際会議場を主会場として開催されました。大会前日の11月9日には大学院生・若手研究者を対象としたPh.D/ECRプログラムを実施し、大会後の11月13日には希望者による学校訪問も行われ、前後を含めた一連のプログラムとして大会が展開されました。
本大会のテーマは「Tsunagu(つなぐ)」でした。授業研究の過去・現在・未来をつなぐこと、教科教育学と一般教育学をつなぐこと、さらには授業研究と隣接する諸分野をつなぐこと。このテーマに込められた思いのとおり、世界各地から広島に集まった研究者、実践家、大学院生が出会い、対話し、新たな関係を築いていく場となりました。
大会期間中は、キーノートスピーチをはじめ、論文発表、ラウンドテーブル、ポスター発表、ティーチャートーク、シンポジウム、ワークショップなど、多彩なセッションが連日行われました。初日の最後には、被爆体験講話として小倉桂子さんをお迎えし、英語による語りに耳を傾ける時間が設けられました。参加者にとって、広島という場所で学ぶ意味を改めて問い直し、教育の役割について深く考える機会となりました。
なかでも印象的であったのは、最終日に実施された公開授業研究(Public Lesson Study)です。国内外の教育者・研究者が一堂に会し、実際の授業とその後の協議に参加しながら、授業を多角的に捉え直していきました。実践と省察が往還するその過程は、まさに授業研究の本質を体現するものでした。また、大会3日目は「ジャパンデイ」と位置づけられ、日本語圏と英語圏の参加者が交わる場として、言語や文化の違いを越えた交流が生まれました。
本大会を通して、日本の授業研究と海外のLesson Studyとのあいだに、新たなつながりや協働の可能性が数多く芽生えました。こうした出会いと対話の積み重ねが、これからの授業研究をさらに豊かにしていくことが期待されます。