研究戦略部 プロジェクト研究センター 日英欧研究学術交流センター(PEACEプロジェクト研究センター)
project research center list
センター基本データ
整理番号 | 28-01 |
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設置期間 | 2016年4月1日 ~ 2020年3月31日 |
センター長 | 秦 由美子(高等教育研究開発センター / 教授) |
TEL / FAX | 082-424-6234 |
hada*hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください) |
プロジェクト概要
目的
グローバリゼーションの進展に伴い、わが国においても官界、産業界を問わず、あらゆるレベルで国際化に向けた取り組みが行われている。一方、これらの取り組みは、生産性や効率性といった部分のみに目が奪われがちであり、グローバリゼーションがもたらす負の側面に対する洞察が欠けている。グローバリゼーションの進展によって、人・物・金・情報といった各種資源の流動性が向上し人々の生活レベルが格段に進歩する一方で、経済的な競争は熾烈さを増し、価値観や文化的摩擦、貧困問題等に起因する国際的なテロや紛争が市井で生活をする人々にまで深刻な脅威を与える事態となっている。このような混迷した時代状況を乗り越えるためには、単に語学力や国際的なビジネス感覚を涵養するだけではなく、異文化に対する寛容性や理解力、民主主義を具現化するための市民性といった知性と人間性の双方を兼ね備えたグローバルリーダーが必要となる。
以上の背景をもとに、本プロジェクトは特に、①グローバル社会において真にリーダーたる資質を具備した人材を育成すること、②人文・社会科学分野において国際レベルで研究をリードするイギリスとの緊密な研究者ネットワークを構築し、特に平和学・シティズンシップ教育の分野において学際的研究を推進すること、③イギリスを中心とした欧州圏の国々と組織的・体系的な研究者ネットワークを構築すること、④これら事業を通じて、本学のみならずわが国の教育・研究基盤の発展に寄与すること、を目的として設置された。
RIJUEの構想
本事業は、イギリスを中心とした欧州圏各国と教育・研究・交流という3つのフェーズを基盤とした大学間交流事業を推進し、本学ひいてはわが国における教育・研究活動の活性化を促進することを目的としている。まず、教育・研究フェーズの基盤となる交流フェーズでは、積極的に上記の国々との大学間交流を展開することによって緊密かつ幅広いネットワークの形成を促進する。交流フェーズの事業を推進するうえで、広島大学内に断片化して存在している国際的な研究者網を体系的に整理するとともに、協定大学の研究者データベースを構築することによって本学における国際的な研究活動の活性化を目指す。教育フェーズでは、ビジネス感覚とともに教養と豊かな人間性を兼ね備えた21世紀のグローバル社会で活躍できる有為な人材の育成と輩出(グローバルリーダー育成プログラム)を行うことを主要目的としているが、この目的を実現するため学内の人的資源を積極的に活用するほか、協定校との海外インターンシップ事業等を推進する。研究フェーズにおいては特に、平和学・シティズンシップ教育の国際的・学際的研究の推進を図ることによって、これら研究領域で国際レベルの先導的役割を担うことを目指す。当面は、これら事業を中心にセンターの活動を展開していく予定であるが、将来的には産業界や研究機関を対象とした研究活動のコーディネートのほか、他大学の研究者に対する支援活動、イギリス連邦(オーストラリア、NZ、マレーシア、シンガポール、他にインド、バングラディッシュ、パキスタン、南アフリカ、アフリカ諸国)との提携なども視野に入れ、広く「産」「官」「学」のレベルで活動領域を拡大し、中四国のみならず、わが国における日英欧学術交流の中核拠点として機能することを目指している。
- 基礎事業
- TOEFL・TOEIC講習会 + 逐次通訳講習
- 研究フェーズ
(1)研究者・公的機関・企業等の研究活動コーディネート
(2)平和学・シティズンシップ教育の学際的、国際的研究推進 - 交流フェーズ
(1)大学間連携を促進
(2)研究者データベースの構築
(3)海外インターンシップ事業の推進 - 教育フェーズ
(1)グローバルリーダー育成プログラムの開発・推進
(2)研究者データベースの構築